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「世界征服をねらう悪の組織」の起源 [雑感]

よく、アニメやマンガで出てくる「世界征服をねらう悪の組織」は、誰が考え出したものなのだろう。
まず、「世界」という概念が必要だ。
「国」ではなく、「世界」。
世界=地球全体なのだろうか。
地球全体、という意味ならば、ある程度文明度がなければ理解できないだろう。
日々の暮らしで実感できるフィールドは、自分の住んでいる町の周辺に限られるだろうから。

―わたしが子どものころ、世界の果ては校区の果てだった。
その向こうにも建物はあったけれど、行きたいとも思わなかった。

また、征服の対象が何であっても、主人公には自分の住んでいる町や学校が支配されていくことぐらいしか実感はないだろう。

また、「世界」が征服に値する価値があることも必須だ。
物質的に余りに貧しい生活を余儀なくされていては、こんなもの征服の価値もないと判断されそうだ。
実生活が豊かであるから、「征服」の価値が発生するといえよう。

さらに、「征服」という行為があることも認識されていなければなるまい。

日本はかつて元寇を経験した。
他国から直接攻め入られたのはこれが初めてだったはずだ。
それでも、その後の文学や創作にほとんど現れないのはどうしたことだろう。

実際に「征服」が身近に感じられて、その危機感から創作に至らなかったとは考えにくい。
江戸中期あたりでは国内の戦乱も外国からの襲来もなかった。
それなのに日本が外国から攻め入られ、というシチュエーションの創作がなされなかったからだ。

「世界征服をねらう悪の組織」その発生と起源、または伝播について―
誰か調べてくれないかな。



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