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2011年8月の読書量まとめ [読書メーター]

とうとう8月は読書まとめしか記事が書けなかったというていたらく。
もしも当ブログを楽しみにしてくださっている方がいるなら申し訳ない。
今月は、今調べている枕詞の事について書く所存でございまする。

とりあえずまとめを貼ってみよう。

8月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:789ページ
ナイス数:4ナイス

憑霊の民俗 (三弥井民俗選書)憑霊の民俗 (三弥井民俗選書)
 東北地方に今も残る憑霊信仰についての学術書。 巻頭に「漁師の伝承」があり、東北の漁師たちが語り継いできた口承文芸とその民俗について述べられている。  水死体を引き上げると大漁に恵まれると信じられていることはよく知られている。そのため、海難事故の被害者捜索に漁師たちは協力的であるという。  果たして漁師たちはただ、「大漁」というご褒美に釣られて捜索に協力しているのだろうか。答えは否である。海という異界に挑む漁師たちがいかに神とともにあるか、本書を通じて自ずからその理解を深めることができる。
読了日:08月26日 著者:川島 秀一
卑弥呼の食卓卑弥呼の食卓
大阪府立弥生文化博物館館長、金関恕氏が監修する、縄紋から弥生時代にかけての日本の食と食文化についての歴史解説書。各界から専門家による寄稿、金関市との対談、シンポジウムなどの文書化したものも含まれる。 読者層(聴衆)を考古学好きな一般市民、と限定しているからだろうか、平明な語り口調で大変読みやすい。
読了日:08月22日 著者:
神々と肉食の古代史神々と肉食の古代史
本書は、古代における肉食のあり方、またその禁忌の始まりについて、各資料を基に検証する歴史考察書である。古くは日常的に行われていた肉食は、いつの時代からか禁忌とされるようになった。その理由として、 【「殺生を忌む仏教信仰や、農耕で役畜として重要度が増大したことの影響もあって、日常生活でも江戸時代末ごろまでは肉食を忌み避けるのが一般的習俗だった」と説かれてきた(P2)】 と著者はいう。しかし、古代の文献や神話には肉食の記事がしばしば登場し、肉食が決して禁忌されてはいなかったことを証明する。
読了日:08月15日 著者:平林 章仁
骨が語る日本史骨が語る日本史
著者は東京大学名誉教授(当時)鈴木尚氏。 本書は、前書きにあるように『「骨」―日本人の祖先はよみがえる』の続編として書かれたものである。 遺跡から、或いは墓所から発掘された人骨を鑑定、復原することにより、当時の人びとの体型や生活の実際を解き明かす歴史書である。 『日本史』と書名にあるものの、最初に登場するのはイスラエルのネアンデルタール人の発掘記事である。したがってここは『人類史』『生活史』とでもすべきだったかもしれない。
読了日:08月05日 著者:鈴木 尚

読書メーター


『憑霊の民俗』はエンドブックスさん(@endbooks)のツイートで紹介してもらった本である。
今回の東日本大震災で亡くなった人たちの声を聴きたいと、巫女さんを訪ねる遺族が後を断たないと聞いたことがあるけれど、今も東北の人たちの心に根付いている憑霊とその民俗、習俗についての書。
地味だけれども骨太な印象が強い。

『卑弥呼の食卓』は、弥生~奈良時代あたりの肉食の実態について知りたかったので読んだ。古代遺跡のトイレ遺構の話や、奥村彪生さんの古代食復元の話が実に興味深い。まだDNA鑑定が一般に知られていないころの記事なので、今では随分学説も変わっているのではないかと思うのだが、どうだろう。

『神々と肉食の古代史』 これも、今調べている枕詞に関係して読んだもの。というのも、古代では肉を串に刺して焼いて食べたかどうかを知りたかったので。この書にも答えはなかったのだけど、それよりも内容がぐだぐだ過ぎて突っ込むのも嫌になるほどの低レベル本。自分の新説の主張と、既成の学説の否定をせんがために必死になっているのが見え見えで、古代史素人のわたしですら「それはないやろ」と呆れるほど。文章もアレレ。

『骨が語る日本史』 遺跡から発掘される人骨や、埋葬された人骨の検証を通じて、彼らの生活や埋葬のあり方、さらには食人習俗のありように言及する。前著『骨』から読むべきだったが、これも十分に面白い。伊達家三代の遺骨調査と、頭骨からの復元図がある。

グラフはこんな感じ。
読書メーター201108.jpg

今月は調べ物が多くて読書に費やす時間が少なかった。

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