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「KAGEROU」とアイススケート [雑感]

書店に行くと、平積みされていた「KAGEROU」。
今をときめく人気俳優が引退して書いた処女作が、いきなり大賞受賞…と話題には事欠かない。
あちこちで目にするレビューも様々で、絶賛する人もいればこき下ろす人もいる。
わたしはまだ読んではいないので、本の内容に触れることはできない。
けれども、ひとつだけ確実に言えることは、彼は本当に小説を書きたかったのだろうということだ。

いわゆる「有名人」と分類される人がなにかをなすとき、必ず穿った見方をされてしまう。
本作でも、やれ八百長だったの、編集者が数人がかりで手を加えただの、いろいろ言われている。
気の毒にとは思うが、著者にとってはおそらく想定の範囲内であったろう。
そんなことで挫けるようなら小説など書かないで俳優業に専念しているだろう。
彼には、たとえ誹られても誤解を受けても書いてみたいという情熱があったに違いない。

夕べ、フィギュアスケートの選手権が開催されたが、秋篠宮佳子さまもスケートをなさっていた。
数年前は何かの大会で優勝もなさっていた。
エントリは偽名を使っておいでで、本番まで佳子さまとはわからないようご配慮なさっているという。
それでも、優勝の折には八百長だの採点がおかしいだのと言い出す人がいたようだ。
秋篠宮さまもテニスをなさっていて、都大会かなにかでよいご成績を残しておいでだったと記憶している。
そのときも、八百長だと言われたと聞く。
実力勝負の競技でも、採点競技でも陰口は常につきまとう。
それでも、テニスを、フィギュアスケートをなさりたかったのだろう。
秋篠宮さまはもう競技テニスはなさらないが、ご研究の分野でご活躍だ。
佳子さまはダンスをなさっているという。
そこには、何かをしたい、挑戦したいという情熱があるに違いない。

結果や成果を云々するのは野暮というものだ。
一位でなければ意味がない世界もあれば、そもそも順位のない世界もある。
なにかをしたい、挑戦したい。その情熱はまことにすばらしいと思う。
情熱をもたぬ人は、ただ酸素と有機物を消費するだけのモノに過ぎない。
軽々しく陰口をたたく人たちに、その情熱はあるのだろうか。

斉藤氏の小説にかける情熱は消え去りはしないだろうか。
椎名桜子氏のようにならなければいいが。
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